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第0135話 宿庭の人形山車

宿庭集落

 宿庭は、宮ノ前の東側に隣り合う。鉄道開通により南部が分断された。
 宿庭の明治初期の戸数は15戸と少なく、姓別では關根6戸、鈴木・山上各2戸、新堀・中村(法照寺二五世)・林・宮澤・渡邊各1戸と、かなりまとまっている。關根本家である「大關根」が有力者で、山上家の本家もある。
 大關根の裏には熊森稲荷が祀られているが、熊森稲荷は法照寺境内入り口にもある。

宿庭の人形山車

 宿庭は、祭礼の人形山車参進では四番山車を務める。例祭の際、神前に幟を立てる4集落の一つである。
 人形の源義経は鎧兜を着用した姿で、右手に軍扇、左手に弓を持ち、背の箙には6本の矢をさす。かつては牛若丸と鞍馬天狗だったという。
 宿庭の人形山車の概要をまとめてみると、次のようなものである。
  • 進行順:四番
  • 形態:三層式素木造り
  • 人形:源義経
  • 総高:7.6m
  • 人形高:1.9m
  • 制作年:1892(明治25)年
  • 技工師:浜野林蔵(林大工)伝
  • 彫刻師:後藤軒茂正(川崎)伝
  • 人形師:福田屋人形店(本町)
  • 幕縫製:不詳
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鵠沼を語る会 副会長/鵠沼郷土資料展示室 運営委員 渡部 瞭

[参考文献]
  • 伊藤節堂:「神明さまの祭り―鵠沼・皇大神宮の人形山車」『鵠沼』第12号(1983)
[参考サイト]
 
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