藤沢市議会での主な論議 (平成7年〜平成10年) | ||
平成 7年 2月 定例会 |
◎市長(葉山峻) | 文化の継承と創造の場としての博物館については、引き続き展示内容の具体化と調査研究や資料収集を進める |
◆広田忠男 議員 | 島の中では島ぐるみ博物館と称して景観条例までつくってさまざまな施策を実行しながら、 | |
◆西条節子 議員 | 博物館についてですけれども、現在、博物館計画が進められてきております。(中略) 市民とともに博物館を進めなければ、市民不在の魅力のない館になるのではないでしょうか。(中略) 土蔵を譲り受けてまちの博物館に残しておいたら有効だと考えられます。 |
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平成 7年 3月 文教常任委員会 |
◎上田社会教育部長 | 土蔵の有効部材確保について(中略)第二次新総合計画で建設が予定されております博物館との兼ね合いの中で検討 |
◆河野 委員 | 今後こういうものを全体の見通しの中でどうしていくつもりなのか。 | |
◎三山博物館建設 準備担当参事 |
現在いろいろな建物の関係について調査・研究をし、必要なものについては保存あるいは記録保存等を今後とも図ってまいりたい(中略)現在までは漁業(漁師)関係の家、農家の蔵、今回の商店の土蔵というような内容 | |
平成 7年 3月 予算特別委員会 |
◎鈴木経済部長 | 江の島観光地活性化特別融資利子補助金は、特別景観形成地区の指定にあわせ、島内の旅館、店舗の内部改装並びにミニ博物館設置のための借入金に対し、利子補給をする |
◎西野計画建築部長 | 健康と文化の森のこれから(中略)このまま自然野外博物館的な、あるいはビオトーブのような、地域を触らないで現状のまま残すということについては意に沿えない | |
◆長谷川忠勤 委員 | 博物館建設も必要ですが、その前にこういう発掘された文化財をきちんと確保しておく、保存しておくということが大事だろう(中略)博物館建設の前に予定地の中なり何なりで、保存倉庫をつくっておくことが大事 | |
◎三山博物館建設 準備担当参事 |
現在のところでは歴史資料として博物館建設準備担当の方の収蔵庫等に保管してございます。さらに形等について復元できるものについては、できるだけ復元し、将来の展示関係に活用していく | |
◆長谷川忠勤 委員 | ばらばらで都合が悪いし、これからも発掘すればどんどんふえていくのではないか、置き場所に困るのではないか | |
◎三山博物館建設 準備担当参事 |
収蔵庫は市役所裏の第3庁舎、それから六会中学校にあります第2収蔵庫、ライフタウンにあります第4、第5収蔵庫 | |
平成 7年 6月 定例会 |
◎助役(小林司) | 湘南なぎさプラン、湘南なぎさシティ計画について(中略)江の島島ぐるみ野外博物館事業、(中略)などを推進してまいりました。 |
平成 7年 9月 定例会 |
◎市長(葉山峻) | 現在、図書館及び博物館や海洋文化施設などの相互利用を早期実施に向けて検討している |
◆高松みどり 議員 | 江の島を島ぐるみ博物館構想に基づき、整備を進めます」とあり、(中略)これはシティ計画の中のシーフードレストランや物販店のある都市型漁港のことを指しているのだと思えます。 | |
◎市長(葉山峻) | 山陰の仁摩町に砂の博物館というのがあり、(中略)砂だけの展示館として、非常にいい砂の博物館だなと思って見てまいりました。 | |
◆岸本英夫 議員 | 2000年以後に持ち越されていくものになっていくだろうと考えております。ここで主な変更事業(中略)、博物館の建設を、建設の準備を進める。総合教育センターの設置を、設置を検討。 | |
◎上田市長室長 | 御指摘の博物館につきましては、相当の費用がかかるわけでございますが、博物館をつくっていくという議論はいろいろしてきたわけでございます。この事業につきましては、やはり手法を変えて少し具体的に検討できないだろうか、例えば広域的に考えてみたらどうなのだろうか、こういうことを踏まえまして博物館に関しましては、少し検討していこうということになっている | |
平成 7年 9月 建設常任委員会 |
◎久世建設総務課 主幹 |
国体に関連しては江の島島ぐるみ博物館構想等にありますように、その関係周辺での島民の方あるいは活性化のための施設整備や道路整備などは考えております |
平成 7年 9月 全員協議会 |
◎上田市長室長 | 文化の継承と創造の博物館の建設では、後期計画においては引き続き建設に向けた準備を行うよう変更させていただきました。 |
平成 7年10月 全員協議会 |
◆宮地 議員 | 海洋文化施設博物館などについても述べられていますが、私はこれら一体として博物館も社会系だけではなくて、自然系も含め、海洋文化も含めた総合的なものをぜひもう一度検討し直していただきたいと思います。 |
平成 7年12月 定例会 |
◆内田末吉 議員 | 博物館建設準備事業について。昭和62年、博物館準備担当が設置され、以来8年間、毎年予算計上され、平成6年度も8,386万3,000円の事業費が計上されており、一方建設予定場所も文化ゾーンからライフタウン、そして現在は広域行政で建設の声もあり、市長の明確なる政策判断が必要であることを申し上げておきます。 |
平成 7年12月 決算特別委員会 |
◆村上 委員 | @博物館建設準備費について。博物館建設準備事業に対しては昭和62年から準備担当なるものを設けて今日まで7年余りの長期にわたって準備をしてきたけれども、本年度決算に当たって施策の内容として、具体的にどういう資料収集をしてきたのか。 A収集した保管施設の整備のところで、施設名として第1文化財収蔵整理室、第2文化財収蔵庫から第4、第5文化財収蔵庫があって、所在地は朝日町、亀井野、大庭とあるが、その保管場はどこなのかお聞きしたい。 |
◎野島 博物館建設 準備担当参事 |
@博物館建設事業の内容については、「主要な施策成果に関する説明書」にも記載しておりますように、購入資料は80点で、(中略)映像資料として(中略)展示シナリオの作成・展示方法の検討ということで、(中略)常設展示については各時代ごとの概要とか、どのようなものの展示をすべきか内部で検討しました。 A保管施設の関係ですが、第1文化財収蔵整備室は現在取り壊された第3庁舎の中にありました収蔵物は、現在円行のまちづくり協会ビルに移しております。第2文化財収蔵庫は亀井野1000番地で、六会中学校に接続してありました北部合同給食調理場跡の建物です。第4、第5は湘南ライフタウンの中の元の西部開発事務所のプレハブの建物です。 |
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◆村上 委員 | 資料の収集も個別に購入資料とか製作とか調査研究とか展示シナリオの検討という話があったが、具体的に資料は何点ぐらい今までに集められたのか。 | |
◎野島 博物館建設 準備担当参事 |
資料は合計点数1万6,106点で、うち1,122点を購入しております。内容としては浮世絵、版画、肉筆、道中記、地誌案内、絵図、古地図、絵本、物語、写真、絵葉書、記録類、かわら版等でございます。 | |
◆村上 委員 | 昭和62年以降多いときには1億円もの事業費が計上され、今日まで7年経過する中で、場所については若干変化が出てきているが、準備は遅々として進んでいない中で、8,300万円もの事業費が投入されているけれども、現実的にはやることがなくなってきたのではないかという実感が端で見ていてするけれども、これはトップの姿勢にもかかわってくると思うが、その辺をどうとらえているのか伺いたい。 | |
◎野島 博物館建設 準備担当参事 |
博物館建設準備の事業費の関係ですが、まず資料製作については3,446万7,920円で、購入した資料の補修、保存については1,059万7,927円、調査、分析、整理で638万6,898円、合計5,145万2,745円を執行しております。 | |
◆村上 委員 | A長期にわたって建設準備担当をつくって今日まで経過しておるが、(中略)来年も再来年も延長されていいのかどうか.。(中略)準備室もある程度縮小するというような柔軟なとらえ方でいかないといけないのではないか。こういう時代の要請の中で、博物館そのものも市単独でやるか、広域的な行政の中で位置づけていくか、これはまさに政治決断 | |
◎山本 助役 | A博物館建設については、(中略)湘南大庭市民センターの隣地(中略)に建設をするということで、議会にも御報告をしているところですが、残念ながら財政が窮迫してまいりまして、博物館の建設費用を第二次新総合計画から第三次の総合計画に移さざるを得ない(中略)。博物館の準備については、資料の収集整備についてはかなりの費用と時間がかかる(中略)準備室の職員は一生懸命、基本構想に基づいた実際の展示計画の中に必要な資料の収集に努力をしております。(中略)一方、最近、茅ヶ崎市、寒川町等においても博物館建設について調査に取り組んでいるという中で、第二 次新総合計画の中で建設することは困難ですが、湘南広域行政協議会の中で、共同して博物館を建設する方途が探れないかということで、現在研究課題として取り組んでおります。 |
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◎山本 助役 | 次の総合計画の中で、最初に博物館の建設に取り組んでいきたいということで準備を進めていきたいと思っております。博物館の職員の特殊性として、それぞれの時代、時代に詳しい専門家が必要なわけで、古代から現代までを1人の職員が担当するのではなくて、古代を専門とする者、中世を専門とする者、近世を専門とする者と、近現代を専門とする 者、また資料について専門に研究を進める者、遺跡等について研究を進める者という形で、博物館の学芸員というものは、藤沢の歴史について相当専門的に知識を蓄えておきませんと、いざというときに市民に十分御理解いただけるような説明ができないという性格がありますので、本市の中でも一番専門的性格が強いし、その専門もそれぞれの時代、あ るいは種別によって違うわけですので、(中略)博物館を開館したときには学芸員の能力が生かされるようにさせていただきたいと思っております |
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◆井上 委員 | 助役から広域的にも検討しているという答弁もあったが、湘南ライフタウンあるいは西北部地域はこれから4館構想の図書館、博物館、プールや野球場といったスポーツ施設の建設予定地になっているが、交通アクセスについてお聞かせいただきたい。 | |
◎野島 博物館建設 準備担当参事 |
博物館建設場所の交通アクセスの関係ですが、現在建設が予定されている場所ですと、辻堂駅、藤沢駅、湘南台駅からバスを利用していただくという形になろうかと思います。そのほかに建設敷地の中に駐車場等を十分取りまして、団体等についてはバス、個人については自家用車等の利用がいただける形になろうかと思います。 2市1町での共同設置ということについては、まだ具体的な検討に入っておりません。これからの課題ということになるかと思います。 |
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平成 8年 2月 定例会 |
◆村上悌介 議員 | 博物館であるとか美術館等々の建設を今までのように自治体が競うように豪華な建物をつくる必要はないのではないか。例えば湘南広域都市行政協議会、これは藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町の2市1町で組織されておるわけでありますが、1962年4月に共通する都市課題を共同して解決することを目的として発足をしているとおりであります。これらの協議の中で、相互に補完し合い利用するなどの工夫をすべきであります。 |
◎野島 博物館建設 準備担当参事 |
保存いたしました部材等の今後の活用については、現時点では保存部材による全面復元をして公開の対象にしていきたいと考えております。そのためには一定の場所が必要になりますので、博物館の建設場所の中に復元してまいりたいと考えております。そういう意味でも博物館建設が早急に進むことを願っているという状況です。 | |
平成 8年 3月 予算特別委員会 |
◎青木経済部長 | 特別景観形成地区の指定に合わせ、島内の旅館、店舗の内部改装ならびにミニ博物館設置時の際の借入金に対する利子の補給をする |
◆水越靖典 委員 | 江の島観光地活性化特別融資利子補助金。島内のミニ博物館設置の規模とその内容がどの程度のものか。 | |
◎長谷川博行 観光課課長補佐 |
江の島観光地活性化融資特別融資制度は、江の島の島内の島ぐるみ野外博物館構想に基づきましてまちづくりが進められております。(中略)平成元年3月に藤沢市都市景観条例が制定されました。翌年の平成2年5月に、条例によりまして江の島特別景観形成地区に指定を受けたものであります。そこで、島内の建築物がこの形成計画並びに基準に適合した場合、すぐれた江の島の都市景観に寄与するものといたしまして、その必要な行為に要する経費の助成を受けられるもの | |
◎関根観光課長 | ミニ博物館、現在江の島の植物園から少し奥津宮の方へ入ったときにお土産物屋さんがありまして、世界の貝の展示館を本当に無料でお客様にごらんいただけるようになっております。そこもこの制度に融資した1軒のお店でございまして、それから7年度も現在融資手続しているところでは、植物園の近くのある写真屋さんがやはり昔からの写真の機械だとか、それから有名人の江の島においでになったときのスナップ写真等をやはり店内に展示して自由にごらんに入れる。そういう点がいわゆるミニ博物館ということ | |
平成 8年 6月 定例会 |
◆保谷秀樹 議員 | 博物館構想について(中略)第二次新総合計画後期計画の見直しの中で、博物館建設については当初の「建設をする」という文言から「準備をすすめる」という文言にトーンダウンしています。つまり本市における博物館建設は、西暦2001年以降の計画であると言えます。博物館の活動が従来の展示だけでなく、参加体験型にシフトし、文化活動の拠点として見直されてきている博物館像があることは御承知のとおりであります。1987年(昭和62年)に博物館の建設準備のための専任組織が設置され、準備事務を進めてきていますが、その間の経過をお聞かせください。 また、この間に収集してきた資料はどのくらいの数量に及んでいるのか、その内容はどのようなものがあり、価値的にはどうなのか、お伺いいたします。 次に、本市で構想している博物館は館の種類で言うと人文歴史博物館ということで、以前にもお答えいただいていますが、再度現時点での基本構想をお聞かせください。 最後に、博物館は文化都市としてのステータスであり、まちにかけがえのない施設として認識していますが、その建設 運営においては相当な予算を要するものであり、その利用については一過性にならないために、さまざまな企画展や事 業展開が必至であると思います。その中で、茅ヶ崎市や寒川町を含めた広域化の視点で、昨年度から本年度にかけて博物館の広域化の調査、検討状況の研究会が持たれ、さまざまな面から広域化の可能性についてその試みがされたようですが、それらの状況についてもお聞かせください。 さらに川崎市市民ミュージアムのような美術館を含む複合施設などの考え方などについて検討されているか |
◎三山社会教育部長 | 博物館の建設準備事務は、博物館基本構想委員会の答申に基づき、藤沢の歴史を中心とした資料の収集及び調査研究を初め、収集資料の整理・保管及び保管施設の維持管理を図るとともに、展示原案の作成を進め、博物館の建築,運営の検討、調査を実施してまいりました。資料収集及び調査研究の成果の公開に努めるため、本年2月開催しました特別展「時宗の美術と文芸」を初め、企画展や収蔵資料の紹介展を実施するとともに、調査報告書や資料目録などの刊行物を発行してまいりました。収集資料の数量は、本年3月末現在で1万9,071点に及び、藤沢にかかわる考古・ 民俗・歴史資料のほか、世界各地の文化資料である「高橋コレクション」があります。また実物資料に限らず、無形民俗 資料の記録保存の観点からも映像資料の収集、製作を実施するとともに、石像物や藤沢に関連する国宝や県指定文化財の複製品の製作にも努めています。これらの資料の一つ一つは、藤沢の地域の歴史を解明する上でかけがえのない市民の大切な財産であり、県内や全国的にも意義ある資料も含まれております。 博物館の基本構想については、基本テーマを「過去から未来へ広がる藤沢の“みち”と“ひと”」とし、館の種類は人文系歴史博物館です。建設場所は大庭5,526番地の一画を予定いたしております。資料収集を初め調査研究、展示等の博物館として基本的な機能を備えるとともに、市民の一人一人の生活課題や地域全体の課題に取り組むという姿勢のもとに、生涯学習施設として柔軟性ある活動が図られる場を目指すものと考えております。 博物館の建設及び運営につきまして、現在は単独による設置を考えておりますが、これからの博物館のあり方について、さまざまな面からの研究をさらに深める必要があり、広域化や複合化の可能性につきましても全国的な事例の調査等を行いながら、検討や課題整理に努めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、博物館は歴史、文化等に関するさまざまな資料を未来に伝えるとともに、これらの資料に関する情報の発信基地として、生涯学習の支援や余暇利用などに欠かせない施設とならなければなりません。そのような博物館を建設するため、今後とも努力したいと思っております。 |
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平成 8年 9月 定例会 |
◆海老根靖典 議員 | 博物館構想の中では、広域利用の観点はどのようになっているのでしょうか。 |
◎市長(山本捷雄) | 広域的な公共施設の建設と総合利用についてですが、広域行政における博物館などの施設建設は、各市町間の効果的な配置と分担など、各自治体の自治権や住民ニーズを尊重する必要があります。 | |
◎三山社会教育部長 | 美術館の建設について。本市では今年度、第二次新総合計画の後期事業計画がスタートいたしました。事業計画については、前期の実施状況を踏まえ情勢の変化を見極め事業展開をするものでございます。 美術館建設に当たっては、湘南の藤沢にふさわしい美術館のあり方を客観的にとらえた検討が望ましいと考えております。 次に、美術館建設請願の採択について、現在、生涯学習の視点からも総合計画に沿い順次公民館、図書館などの整備を行っております。美術館建設等、市民文化の創造の拠点となる施設をどう整備していくかは、財政面を含めた今後の課題と考えております。 また、市が所有する美術品の保管状況については、施設展示を含め絵画51点、彫刻28点、その他陶芸、書など十数点でございます。今後、これらのことを含めまして、さらに慎重にかつ真剣に取り組んでまいりたいと考えております |
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◆海老根靖典 議員 | 美術館の建設について。絵画51点、彫刻28点、その他陶芸、掛け軸など十数点があるとのことなのですが、藤沢市財産に関する調査明細書というのがあります。これによりますと昭和60年に藤沢市は、名誉市民でもあります片岡球子さんの「めでたき富士」を寄贈していただいています。時価1,500万円と大変高価なものですが、これが昨年までは藤沢市の秘書課で保管をしているということになっているのですが、平成7年のこの調査書によりますと、平成7年度の報告書からは消えています。どういうふうになっているのか、どのように保管をされて、どこで保管をしているのか、保険をかける必要があると思うのです。例えば、紛失したとか、どこかへいってしまったということでは大変なことになります。 それから、「流木を焚く」という、これは時価100万円です。これについても同様に、昭和60年4月に寄贈していただいて、それが平成6年度までの報告書までは保管をされているということになっているのですが、平成7年度からなくなっているのです、これもお聞きしたい。それと、「アマポーラの花咲く丘」という時価200万円の絵画が平成2年度に寄贈されていまして、平成4年度の調査書までは秘書課の保管となっていますが、平成5年度以降の調査書には載っていないのです。どのような処理がなされたのか、ぜひ教えていただきたいと思います。 それと、市民ニーズにより市民の方が利用しやすい学習機会を確保するとの答弁なのですが、例えば江の島ならば歴史を忍ばせる浮き世絵もたしかあるはずですが、これらの絵も含めてこれらの貴重な美術品は今後市民に公開をしていくべきと考えますが、どのように考えられているのか |
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◎三山社会教育部長 | 今、挙げられました片岡球子先生とか、「流木を焚く」、この辺の所蔵、保管状況につきましては、実は教育委員会の方ではやっておりませんので、今調べさせておりますので、もし間に合わなければ後ほど資料で提供したいと思います。 それから、江の島の浮き世絵関係でございますが、非常に貴重なものなので藤沢市では保管できませんので、現在は神奈川県立博物館の方で保管を委託しておりまして、これらにつきましても順次、公開、展示をしていく考えは持っております。 | |
平成 9年 2月 定例会 |
◆水島正夫 議員 | すぐれた自然環境と歴史的遺産を生かし、江の島らしい町並み、道しるべ、岩屋再開等を目的に、市民と行政が一体となって昭和63年に島ぐるみ野外博物館構想が策定され10年が経過しましたが、現在までのまちづくりの進捗状況と、今後どのような形で魅力ある江の島のまちづくりを進めようとしているのか |
◎助役(上田哲夫) | 江の島地区につきましては、島ぐるみ野外博物館構想を合言葉といたしまして地区整備計画が定められた昭和63年以来、簡易ガス管敷設事業及び消防用配水管敷設事業を先行させた中で島全体の道路整備を進め、本年度においては島のメイン道路であります江の島神社に至る表参道の道路修景整備も完了し、生活環境の向上が図られております。また観光地としての地域振興を図るため岩屋を再開し、植物園前や竜野が岡の広場整備もあわせて進め、歴史的文化遺産の活用を図ってまいりました。 | |
平成 9年 3月 予算特別委員会 |
◆瀬川進 委員 | もう長い間、博物館の問題については博物館建設費という予算の科目としてずっと載ってきているわけであります。もういつまでも検討、検討というわけにもいかないだろうし、博物館のあるべき姿というのもある程度藤沢市の場合にはでき上がっているわけで、あとは場所と金の問題ということになろうかと思います。当然こういう財政事情ですから、広域で博物館をつくっていくべきではないかという意見もあるやにお伺いしておりますけれども、率直に言って、博物館問題についての結論を、もう見通しを立てていかなければならない時期に来ているのではないかと感じているのですが、この問題に対して、ことしから総合計画の見直しをやるのだから、その中でもう一回検討しますという返事に恐らくなるのではないかというふうに思いますけれども、そうは言っても教育委員会としては長年、懸案になってきている課題でありますから、今現在の状況を御報告いただいておきたいし、今後の考え方についてお伺いしておきたいと思います。 |
◎三山社会教育部長 | 博物館の建設事業につきまして、こういう施設については、広域の中で検討してみてはどうかという御意見もいただきまして、その後茅ヶ崎市、藤沢市、寒川町の2市1町の中で湘南広域都市行政連絡会議の中の企画部会の1つの研究機関として、それぞれ担当の職員が集まりまして、広域で建設する場合の是非についていろいろな議論をこれまで重ねてきたわけでございますが、本年7月に湘南広域都市行政の総会も控えまして、そこに研究の結果の報告を提出することになっております。 | |
平成 9年 6月 定例会 |
◆高橋八一 議員 | 用田地区は埋蔵文化財の発掘調査が行われました。その結果、7,000年前とか1万9,000年前というような時代の貴重な埋蔵物がたくさん出てまいりました。そういうものについて陳列をどこにするのだろうというような話も地域の中で話題としてあります。市民センターに置いておくのかというようなこともあるのですが、今のところ立ち消えになっていますけれども、あれほど大きなものでないにしても、ミニ博物館的なものがその構想の中に組まれるのか。 |
平成 9年 9月 定例会 |
◆保谷秀樹 議員 | 江の島の活性化に向けてお尋ねします。第1に江の島では江の島植物園の老朽化や展望灯台の再建問題、旧全逓会館、旧洗心亭跡地利用などの多くの課題を抱えております。私は首都圏のオアシスとして再生していくためには、明治時代に東洋で初めてつくられたモースの臨海実験場の遺産や、有数の海洋資源の宝庫である相模湾と江の島のかかわりを、例えば生態観測のできるアクアミュージアムや島めぐりの遊覧船の就航など、魚と海をテーマに結びつけていくこと、さらに「江の島」をキーワードに市民、県民、観光客が参加し、さまざまなイベント、シンポジウム等を仕かけていくソフトの仕組みと、再生の核となるハード面での魅力ある施設づくりが大切と考えます。 |
平成 9年11月 行政改革等 特別委員会 |
◎栗山 総務部長 | 「江の島植物園の管理運営業務について、全体的な見直しの中で検討する」この内容については、江の島の老朽化しました灯台の問題あるいは江ノ電との経営上の問題。一方、島ぐるみ野外博物館の全体的な構想と全体的な視野にあっての植物園のあり方について、さらに検討をしていこう |
平成 9年12月 決算特別委員会 |
◆瀬川 委員 | 博物館問題をどうするのか、このことがきちんとした課題として教育委員会の中でとらえられていかなけばならない。空き教室がどうだとかこうだとかという問題と直接つながらないかもしれないけれども、市の総資産の中でそれをどう有効利用していくのか、公有財産をどう有効利用していくのかということの絡みの中で、総合教育センターや博物館の問題も当然起こってくるのではないか。そこら辺のことをきちんとしていってほしい。一体そのことをどう考えているのか。 |
◆瀬川 委員 | 課題になっている総合教育センターの問題や博物館の問題に展望が開けてこないのではないか。どういう形になるかは別にしても、総合教育センターというのは、40万人近い市の中で、全国を見ても、ないところは余りない。そういう意味では総合教育センターをつくっていかなければいけない。だから、教育委員会として今何を巨視的にとらえていくかという視点を持ってほしい。総合教育センターをつくろうではないか、博物館もつくっていこうではないか。 | |
平成10年 2月 定例会 |
◆瀬川進 議員 | 本市として不足している施設は、総合教育センターと博物館ないし美術館であります。これらの施設は、長く総合計画の中でも位置づけられ検討がされてきた課題であります。多くの教育施設など教育資源の中でこれらの懸案を解決する方策はないか検討することも必要かと思います |
◎教育長(松井芳子) | 第二次新総合計画後期事業計画の中で、生涯学習の推進として「総合教育センターの建設」が、また文化の継承と創造として「博物館の建設」が計画されております。市民参加による文化の香るまちづくりを推進し、生涯学習の充実、市民文化の向上を図るためにも必要な施設であると考えております。 | |
◆岸本英夫 議員 | 博物館建設準備について。構想が示され準備に入り、毎年費用を計上し、膨大な予算が投入されてきたにもかかわらず、いまだに方向性が明確にされていない。次の総合計画に盛り込むべきであることを強く望みます。 | |
平成10年 3月 予算特別委員会 |
◆清水勝人 委員 | 博物館建設について、今回保管施設維持管理費が大変膨大に7倍ぐらいふえていますので、そのふえた理由。それと博物館は今までいろいろありましたけれども、累計でどれだけお金を市として使ったのかお伺いします。 |
◎伊沢隆喜 博物館 建設準備担当参事 |
まず博物館の保管施設の増、今までもとの西部開発事務局の方に保管施設がございましたけれども、今年度、湘南大庭市民図書館の建設に伴いまして、その施設を取り壊しました。その間今現在、片瀬にある県のもとの児童相談所をお借りして、今仮収容してございます。それを平成10年度に向けて、善行の学校給食調理場を改造しましてそれを収容するというふうな工事のものでございます。工事費としましては、5,800万円ほど見込んでおります。 今までかかった博物館関係の費用は、資料の購入費・制作費、修復費、全体で昭和52年から準備を始めて、平成8年度の決算まで6億6,612万3,000円ほど。ほか人件費がかかっている。なお平成9年度は、約5,400万円程度で、資料購入関係では累計として9年度までで約7億2,000万円程度になろうかと思います。 |
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◆増井秀夫 委員 | 博物館建設準備事業について。来年度は資料の保管場所を建設するという。資料収集に対して約7億1,000万円財政を投入しているが、博物館建設構想が総合計画に盛り込まれましてから相当な年月が経過しております。また資料につきましても、これまでに毎年かなりの予算をかけて、相当な数の収集をしているようです。現在の市を取り巻くこの厳しい財政状況を考えますと、果たして実際に博物館建設が今後可能なのかどうか、非常に疑問を感じざるを得ないわけであります。これからの学芸員等の専門職の処遇を含め、今後建設についてはどのようにされていかれるのか、どのように思っているのか。ここである程度の方向性を示すべきだろう。 | |
◎上田哲夫 助役 | 博物館の建設は、相当長い期間準備に準備を重ねてまいりまして、体制あるいは資料につきましても相当な整備が済んできております。財政的に厳しい状況でございますし、将来的なことを考える中で今までの経過の中での建設が可能かどうか非常に厳しい状況でございますので、今しばらくの間、準備事務を進めながら対応していきたい。また、近年つくっていきます総合計画の中でも、もう一度いろいろな施策との整合性を図りつつ、考え方を明確にしていきたい | |
平成10年 9月 定例会 |
◆堀千鶴 議員 | 江の島の全島博物館構想の中でさまざま検討されているとは思っておりますが、江の島側だけでなく片瀬海岸側も含め、環境の維持保全をどのようにイメージされているのでしょうか。また、それらはだれがどのように進めていくとお考えになっておられるのでしょうか。私はこのエリアを単なる観光・レクリエーション拠点として考えず、訪れた人が環境保全、創造について学べるような視点と仕組みづくりが必要と考えます。 |
◆保谷秀樹 議員 | 博物館構想の展望について。第1点目として、本市では人文系歴史博物館を建設するということですが、10年以上にわたって準備事務を進めてこられ、その結果、現在までに収集された資料は膨大な数で、平成9年度末で2万4,000点を超えると伺っております。これらの資料を収集は、どのような基準で収集しているのか、お聞かせください。 第2点目として、市民ギャラリーの常設展示室では、ギャラリー開設以来、高橋コレクションの紹介展示を行って、年に1回展示がえしているが、それ以外の藤沢に関係した収集資料についても博物館ができるまでの間、市民の方々に展示公開すべきではないかと思います。 第3点目として、これまでに収集された資料の保管施設については、市内の各所に分散し、しかも手狭になっていると聞いていますが、現状についてお知らせください。また、将来博物館が建設されたときに現在ある収蔵庫はどのように生かすことができるのか。 最後に、全国で30万以上の人口規模を持つ都市の博物館などの設置状況を見ると、ほとんどの都市に既に博物館があります。21世紀に向かってこれからますます市民の方々の学習ニーズは増大かつ多様化し、本格的な生涯学習時代の到来する中で、ぜひとも整備していかなければいけない施設であると思っています。また、高齢化社会の進展に伴う高齢者の方々からの社会活動、文化活動への参加の場としても、大切な役割を担うとともに、展示解説やその他の博物館活動にかかわる市民ボランティアなどの活躍も期待されます。さらに、学校教育にあっても、博物館を活用して地域の歴史を学び、郷土愛をはぐくむことも大切です。そして、文部省では2002年から完全学校週5日制に備えての週末の支援施設として、博物館や美術館などを子どもたちが楽しく遊べる体験型の施設にしようと、来年度から委嘱事業の方針を打ち出しています。このように、博物館が私たちの住むまちの文化や歴史を後世に伝えるとともに、生涯学習の余暇利用、さらに新しい文化をはぐくむ情報の発信基地として欠かせない施設であります。 今後博物館構想をどのように進められるか。藤沢市の独自のカラーを打ち出すためにも、「大型百貨店方式」から「小型専門店方式」、のような焦点を絞り込んだものを検討すべきではないでしょうか。また、現在藤沢にない美術館を含む複合施設を検討されてはいかがでしょうか。豪華な建物は必要ない。博物館も美術館も、要は収蔵されているものを展示できる機能を有すればよいのであって、いかに効果的に運用ができるかに要約される。 |
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◎青木生涯学習部長 | 1点目の御質問の、博物館資料の収集に当たりましては、基本テーマ「“みち”と“ひと”」に照らし、藤沢という地域の人々の生活に重点を置きまして、原始から現代まで、考古、民俗、歴史などの人文分野を中心に、特に散逸や消滅のおそれのあるものや藤沢の地域性を理解する上で欠かせないものについて、資料収集検討会等の指導、助言を得て資料収集を行っております。 第2点目の、高橋コレクション以外の資料の展示公開につきましては、市民ギャラリー常設展示室や地下ギャラリーにおきまして、藤沢の歴史にかかわるテーマの企画展や資料紹介展を実施するとともに、講座や講演会の開催、さらにこれまでの調査成果につきましては、調査報告書として刊行し、市民の方々への情報提供を図っておりますが、今後さらに内容の充実に努めてまいります。 第3点目の、現在維持管理しております博物館資料の収蔵庫につきましては、市内4カ所に確保するとともに、一部の資料につきましては神奈川県立歴史博物館にお預かりをいただいておりますが、手狭となっているため、新たな収蔵庫を確保し、段階的に保管条件の整備を進めるとともに、分散している収蔵庫の集約に努めている。なお、博物館建設後の既存の施設につきましては、保存管理上の条件を踏まえ、継続して使用できるものは活用してまいりたい。 最後に、博物館の今後の展望についてお答え申し上げます。博物館の施設規模としましては、床面積7,000平方メートルとし、その設備及び機能、そして博物館活動のあり方などの検討を進めてまいりましたが、今日の財政状況を踏まえる中で、施設及び設備面の合理性や経済性を考慮し、これからの博物館のあり方について検討を積み重ね、実現化に向けて努めてまいりたいと考えております。なお美術館との複合化につきましては、博物館との一体化により文化の拠点としての機能を備え、創造効果を生むとともに、一部では共用空間の活用が図られるなどメリット部分もございますが、それ相応の施設規模や専門的な職員も必要となることから、将来の課題とさせていただきたいと考えております。 |
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平成10年12月 定例会 |
◆増井秀夫 議員 | 博物館建設準備事業につい、平成9年度の事業実施の効果の中には、全国博物館大会の参加を初め主要な博物館の調査を実施したとありますが、調査すればするほど本市にとって博物館は必要不可欠の施設であるのかとの疑問が生ずるところであります。今後の正しい判断を求めるものであります。 |
平成10年12月 決算特別委員会 |
◆西尾 委員 | A博物館の資料収集だが、藤沢の場合は人文系ということは決まっているようだが、新しく9年度買ったものがあるのか。もしあれば、それはどのようにしてだれが決めるのかということを伺いたい。 |
◎伊沢 博物館建設 準備担当参事 |
A博物館資料ですが、平成9年度で購入したものは42点ほど。内容は、浮世絵、道中記、絵図、絵本、記録版、江の島土産。100万円を超えるものは資料検討委員会を設けており、この委員は5名ほどおり、五島美術館の館長とか県立美術館の学芸部長とかで構成しております。なお、今年度購入したものは100万円以下ですが、内容についていろいろこの委員等にも相談したりして購入しています。 | |
◆今村 委員 | F博物館のことで、これもつくるのかつくらないのかまだはっきりしないまま準備が進んできている。この説明書を見ても、やっていることというのは博物館大会に出て調査研究ということで設計の勉強をしたり、運営管理の勉強をしたり、現在集めている収集品の管理、あるいは修復などをしている。既に何年間か、相当の年限が経過している。これまで博物館の準備にかかった費用というのは、総額で今どのぐらいかけてきているのか。この年でも7,000万円台だ。どちらに行くのかわからないということでは困るわけで、そろそろ総合計画の時期に入るので、現段階でどういう方向で検討をしているのか、あるいはこの博物館の建設にかかわっては美術館も併設したらどうだという意見も議会の中では再三挙がっているわけだが、そういう検討なども含めてしているのかどうか。あわせてお答えいただきたい。 | |
◎伊沢 博物館建設 準備担当参事 |
F博物館の関係についてお答えを申し上げます。博物館の建設については昭和62年、当担当が発足して以来、今までずっと調査研究あるいは企画展をやってきているが、長期調査研究がずっと続いている、あるいはまた美術館等のことも含めた中で具体的にそろそろ結論を出すべきではないか、私どもにとり博物館の資料については、その時代、時代のいろいろなものを含んでいますので、専門分野で研究しなくてはいけないだろうということで研究してまいっているわけですし、今まで集めた資料等についても市民に公開しなくてはいけないということの中で、限られたスペースですけれども市民ギャラリーなどで企画展あるいは特別展などを開催し、供用を図ってきているわけです。美術館との併用については、今までしてきた経過の中で、歴史博物館ということの基本的な構想もあるので、総合計画の中で建設準備を進めるという今段階になっているので、次期総合計画の中で検討していただくという形になろうかと思います。 今までかかった経費では、ことしの予算等特別委員会の中で、資料購入費、製作、修復、それから調査関係を含めて、たしか6億6,000万円、9年度決算を入れると7億2,000万円ぐらいであろう答えをしてありますが、今年度の決算を含めまして7億2,500万円ほどになっています。そのほか事務費、人件費等を入れると、人件費についてはちょっと私ども把握できませんが、事務費、消耗品を含めていきますと10億円を超えていると思っています。 |
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◆今村 委員 | 博物館の準備は、今後財政的にも大きな影響が出てくるので、11年、12年の2年間で結論を出さなければいけないし、残ったものはどういう方向でやっていくのかという議論も深めていかなければいけない段階である。いつごろにその辺のめどをつけるのかということについて、これは担当助役に現段階での状況判断をお聞きしておきたい。 | |
◎上田 助役 | 博物館については、長いこと研究、検討してきた。以前非常に大型な計画もつくっていました。大変厳しい経済状況になってきています。また、今基本構想、そして来年度から基本計画をつくり、財政計画の中で、できること、できないことを明確にしていくという作業も始まるので、その中でその方向は明確にしていきたい。 |