藤沢市議会での主な論議 (平成11年〜平成14年)
平成11年 2月
 定例会
◎西野企画部長 第6項社会教育費の1目社会教育総務費は、旧善行合同調理場を博物館資料収蔵庫に改築する工事費の入札残を、2目青少年対策費は少年の森用地取得費の執行残を、4目図書館費は総合市民図書館運営管理費の執行残をそれぞれ減額するものです。
◆宮治政弘 議員 六会市民センターにあった古い農具など民俗資料館の展示館をここ(※少年の森)へというような声も、また世代間交流、世代を超えたお年寄りの話を若者に伝える施設もこういう場所につくったらいいというような声もございます。
平成11年 2月
総務常任委員会
◆内田 委員  博物館の建設準備費について。善行の調理場を改修をして博物館の収集資料をそこに保管すると思うが、これの規模・構造の問題あるいはどの程度の収集物を保管できる規模なのか。
◎伊沢 博物館建設
準備担当参事
 善行調理場の改修内容ですが、善行調理場は昭和49年に供用開始したものを今回博物館の収蔵庫に改造するもので、全体面積で改造する部分が963.75平米です。調理場内にあるダクト・調理施設の備品・配管工事、ボイラーの撤去。それらを除去した後、下にコンクリートで平らにし、その上に博物館の考古資料など箱に入れたものを収蔵していくという工事。ガラスの部分について、日光を遮断するために一部、1階等にアルミ箔を張ったりする工事です。
◆内田 委員 博物館の収集資料については、かなり数年前からやってきているが、全体的にはどのくらいの収集か。展示場という形になるのか。市民が見られる状況なのか。ただ単に保管するだけか。収集したもの全体がそこで収納できるのか。
 絵画やいろいろな美術品があるが、収集物は温度の調節や保管状況が非常に重要である。そういう高価なものまでもすべてそこに収蔵するということではないと思うが、博物館として収集したものは今、どういうものが、どういうところで、どういう状況で保管されて、将来はどう考えているのか。
◎伊沢 博物館建設
準備担当参事
 現在の収蔵状況は、もと北部の調理場の跡に民具等を入れています。それから、西部開発の消防署のわきの仮設倉庫の2棟に民具と民家を解体したものの材料が一部入っています。それから、図書館の建設により、一時的にもとの県の児童相談所の跡の建物を借りていまして、そこに個々の品物が入っています。それらを今回改造する善行の方に、児童相談所にあるものとライフタウンの仮設の2棟の部分を善行の方に集約していく。それから、今のまちづくり協会ビルの2階と1階に貴重品といいますか、金銭で購入したものの部分が入っているわけですが、将来的には善行ができますと、善行と今のまちづくり協会の1〜2階、もとの北部の調理場の跡、それら3カ所に集約されてくる。
 今度改造する部分の湿度の関係ですが、空調関係は入れています。ただし、完全とは言い切れませんが、一定の部分はできます。貴重な価格のあるものについては、まちづくり協会の方へ収蔵していまして、特にこれはというものについては、空調設備のある金庫等に収蔵しています。購入しました浮世絵等については県立博物館の方にお願いして収蔵していただいている。将来の展望ですが、次期総合計画の中で判断していただくことになろうかと思います。
 善行の収蔵庫の改造については、収蔵するだけですので、市民が見るという対応はしていませんが、一応整理整頓していくつもりですので、学校の生徒など、どうしても見たいということであれば見せられる状況にはしていきたい。
平成11年 3月
予算等
特別委員会
◆関根宗四郎 委員  社会教育費の中の博物館建設準備事務費5,481万5,000円、この中に「資料の収集、調査研究及び収集した資料の保管を図る。」と書いてありまして、その最後に「建設準備を進める。」と書いてある。その建設準備を進めるお金が幾らなのか。片方が幾らなのか。
◎伊沢 博物館建設
準備担当参事
 建設準備費の関係、09で全体が5,481万5,000円、そのうち01で5,222万1,000円ということで、その中で大きなものは資料の収集・整備、大半が藤沢に一番関連ある一遍上人の聖絵の制作が全体の中で3,811万4,000円かかっているわけです。そのほかで考古史料の修復だとかが含まれております。あと調査研究ということです、報告書の作成が一部、主には制作費がほとんどということです。
◆関根宗四郎 委員 建設準備の費用というのは幾らなのか。建設準備と書いてあるのだから、建設準備の費用が幾らか。
◎伊沢 博物館建設
準備担当参事
名称ではこういうふうになっておりますが、実際的に建設の準備をするということは調査とかそういうのがそれに当てはめているということでございます。先ほど述べた資料の収集などがそういうものということになりますけれども。
◆関根宗四郎 委員  項目には博物館建設準備事業と書いてある。建設というのが入っている以上は、その費用が入ってなければ、こんな項目おかしいのではないですか。一般の人が見て、建設準備の事業だと書いてあって、建設準備は費用が何もないというのはどういうことなのですか。博物館の資料収集だとか、そういう事業ならわかる。建設準備事業と書いてあるのだから。その準備のお金が幾らかと聞いている。それがなかったら、こんな項目つくる必要はない。
◎青木生涯学習部長 資料の収集自体が建設をするという条件のもとに集めておりますので、御理解をいただきたい。
◆関根宗四郎 委員 建設準備のための資料収集事業ならいい。これは、建設準備事業と書いてある。建設の準備の費用はゼロでしょう。
◎伊沢 博物館建設
準備担当参事
直接建設に沿うような、具体的に設計だとか、そういうものはゼロです。
  ◆関根宗四郎 委員  だからゼロなんですよ、実際は。少なくとも、建設準備事業と書いてあるのは、今の総合計画に博物館建設の項目があるからのせただけではないか。博物館の建設についてどう考えるかということを研究するための何か設けなければ、ただ資料だけ集めて、新しい総合計画で財源がないから博物館はつくりませんよといったら、これはどういうことになるかといったら、資料収集が、果たして生きてくるかどうかという話までいかざるを得ないではないですか。そういう面はもっと慎重に考えなければいけない。だからつくるかつくらないかって、総合計画にもうすぐあるわけですよ。そのときにつくるとかつくらないとかいう話が出てくるわけですから。全国的に博物館をたくさんつくったけれども、今やもう無用の長物だとか、大変入場者が少ないとこう言われてるわけでしょう。そういう中で、それも検討するための準備ならば、僕もわかる。ただ総合計画にのっているから項目をつくったんでは、これを読めば建設してくれるものだと思いますよ。そうでしょう。その辺の両方を兼ね合わせてどう考えるかというのを、ここに出すんですよ。
◎青木生涯学習部長  予算の中身につきましては、私どもとしてはこれから新しい総合計画がありますので、従来に引き続いて建設ができるような進め方というのは、見直しの中で十分反映していきたいと思っています。学校の子どもたちが使うという、藤沢の歴史を勉強することには大変大切なものだと思っておりますので、ぜひお力をお借りできればと思います。
◆関根宗四郎 委員  学校の子どもたちに歴史を学ばせたり、藤沢の歴史を学ばせたりするというのは、だれだってみんな重要だと思ってますよ。博物館をつくったら勉強できるかって、そんなものではないでしょう。心の問題だとかいろいろな問題があるではないですか。教育というのは、少なくとも心の問題ですよ。箱物をつくらなければ教育はできないといったら、そんなもの教育者ではないですよ。その辺まで含めて検討してくださいよ。
平成11年 6月
定例会
◆山口幸雄 議員 現在大庭の訓練場として利用している場所は、開発経営公社所有の土地であります。しかし、この場所は博物館の建設用地目的であり、訓練場として不備な点が多くあるのは否定できません。
平成11年12月
総務常任委員会
◎小雀 総務部長  次に生涯学習部については、現行の生涯学習の推進、青少年の健全育成、スポーツ振興、図書館業務を基本としてまいります。現博物館建設準備担当については、文化財との一体的取り組みの関係から生涯学習課に統合しました。
◎吉田 行政総務課
主幹
教育委員会で、学校給食課が教育総務課に、博物館建設準備担当は生涯学習課に、藤沢公民館、鵠沼公民館、村岡公民館を課として位置づけていたが、それを生涯学習課の中に統合したので、これで10課を廃止しております。
平成11年12月
決算特別委員会
◆海老根 委員  江の島は博物館構想が数年前からあったと思うが、10年度では博物館構想に関して何らかの措置をされたのかお聞かせいただきたい。
◎鈴木 観光課長 博物館構想が10年度は予算の中にどのように反映されていたかということですが、10年度は江の島植物園の再整備に絡めた委託料を組んだわけですが、植物園は江ノ電と市で経営している中で、どのように再整備をしていったらいいかという話し合いの中でイメージ図を作成しようということで予算措置をさせていただきましたが、江ノ電の方で展望灯台の構想が出ておりませんでしたために、その部分が執行できないで終わって、不用額として残った。
平成12年 2月
定例会
◆海老根靖典 議員 博物館設立について。長い間博物館の建設が藤沢市では検討をされてきました。しかし経済情勢が厳しさを増してきて博物館建設も困難な情勢になってまいりました。心配なのは収集された大切な資料であります。市としては、他市との広域的な計画、大学との連携を図っていると聞いている。今後市として、博物館建設をどのようにされるつもりか。
  ◎近野生涯学習部長 博物館建設については、長期間にわたって博物館資料の収集や調査研究、及び施設規模や運営管理等のあり方について検討し、その準備を進めております。しかし長期的な低成長経済を背景として、施設の建設については先送りとなって現在に至っております。博物館の広域行政による建設や運営、及び大学との連携についても検討を行いましたが、両者ともに施設の性格や機能面などの点で多くの課題があります。地域の歴史研究はもとより、市民の方々の生涯学習の支援の場として、また学校教育とのかかわりなど、そのさまざまな博物館の機能にかんがみて地域にとって必要な施設である。現在、資料は市内3カ所及び県立博物館に保管しておりますが、一部施設の老朽化等により資料の劣化が憂慮されております。貴重な資料の保存、活用のため、平成13年度から始まります「ふじさわ総合計画2020」の中で一部学習、また展示機能を備えた収蔵施設の整備を検討してまいりたい。
平成12年 3月
予算等特別委員会
◎島田 博物館建設
準備担当参事
市民ギャラリーでの展示でございますけれども、現在は展示会、企画展を年2回やっております。そして生涯学習課で毎年やっております市展、この期間を除いて、あと高橋コレクションも常時展示しております。そのほかに今申し上げました企画展を2回ほどやっております。また今後も続ける予定でおります。
  ◎長谷川財政課主幹 教育費の埋蔵文化財包蔵地資料整備費の518万1,000円、博物館資料整備費の2,577万5,000円。これらの事業費が1億3,585万5,000円でございまして、100%の助成がいただけるということで歳出と歳入が一致をしておるという状況。
平成12年12月
文教常任委員会
◎水谷 生涯学習課
主幹
古民家ということを踏まえて保存するためには買収の方法しかない。買収するとなると相当な金額がかかるわけですが、所有者の寄附等があれば市は全面的に保存し、活用が可能ではないか。
移築等の経費ですが、博物館準備担当の方で古民家を解体して保存しておりますが、それは農家とか商家、最近では広文堂の蔵等を解体して、建築材を管理しておりますけれども、それは坪20万から30万円の解体費がかかったわけですが、今回の渡辺邸は、チューダー様式ということで構造的に複雑で、極端に言うと1枚1枚はいでいくような解体になるのではないか。そしてまたそれを保管しておかなければいけないということで、仮に解体し復元した場合、坪100万円以上かかるというような話を聞いております。それを逆算しますと、少なくともその半分以上のお金がかかる。100坪ぐらいありますので、相当な金額になると考えております。
  ◆柳沢 委員 財政事情で難しいという話だが、現状でも博物館の方で解体して保存されているものがあるし、貴重だという認識が一致していれば、すぐに移築まで考えなくていいわけだから、貴重なものを残していく姿勢ぐらい示すべきだと思う。何十億円もかかる話なら総合計画との関係やらいろいろ出てくるが、解体だけならそんなにかかるわけではない。その辺はもちろん本人の意思がなければどうしようもないけれども、少なくとも市の姿勢として貴重なものは残していく。鵠沼の歴史的な景観も含めてあるわけで、鵠沼というと全国的にも有名で、藤沢といってもよくわからないけれども、鵠沼と言えばよくわかる。そのくらいの藤沢の文化的な遺産も含めて残していくという積極的な姿勢が市として必要だと思う。
平成13年 3月
予算等
特別委員会
◎浅川文化事業
推進課主幹
文化センターのこども館について。入場者数は昨年1年間で16万4,000人ほどでございます。大人と子どもの内訳は持っておりませんが、おおむね半々ずつと考えて結構でございます。
 もう一点、無料の施設ということですが、私ども調べている中で、この4月から平塚市の博物館のプラネタリウムが子どものみ無料。そのほかのところは県内すべて有料。無料化の話でございますが、子どもに対して無料のときは幼児とか市内の小・中学生が先生に引率されてくる学年単位の利用、障害者及びその付き添い人、こどもの日、第2・第4土曜日、この五つが無料化になっております。昨今の財政事情とか受益者負担のことを考えまして、当面、現状の料金体系を維持していきたいと考えております。
  ◆山口幸雄 委員 以前「島めぐり博物館構想」というのが出ておりましたよね。地元との話し合いはどのように進展しているのか。
◎鈴木観光課長 「島めぐり博物館構想」について地元とのことにつきましては昭和60年代の初めごろから出てきたということで、私どももずっとそういうことについて引きずってきている問題でございます。その構想ができた当時と現在、いろいろな意味で変化が出てきておりまして、このままこの博物館構想すべてを続けていくことは非常に難しいのではないかということで、地元の方とは個別にはそんなお話をさせていただいております。島の方が心配なさっているのは、今、江の島植物園の中にあります灯台をどうするのだろうという話とか、植物園の再整備についてはどうなのだろうというような話が実は出てきております。この博物館構想では島全体が博物館だというようなことで、実際にはいろいろな史跡、名勝のところに案内版をつけたりというようなことも構想の中でやってきたところでございます。灯台につきましては、御存じのとおりその所有者は江ノ島電鉄株式会社で、近々建てかえをしたいということで市の方にも申し入れが来てございます。市としましてはそれに伴いまして江の島植物園の再整備もあわせてやっていきたいなと思っているところでございます。
◆山口幸雄 委員 島全体が博物館ということで、たしか私も参加したと思うのですが、片瀬小の生徒さんが島めぐりをやっておりますよね。それは、片瀬小以外にも幾つかやっておりますか。
◎渡辺観光課
課長補佐
片瀬小学校が中心となって「江の島の昔」という本も独自につくっているようですが、そのほかの学校につきましては、岩屋の方に遠足とか小学校6年生の卒業旅行とか、そういった関係で植物園と岩屋の方へお越しになっていただくということがございます。特に高砂小学校など南部の小学校では、そのまま直接歩いて江の島まで来られるという
◆瀬川進 委員 長年いろいろな形で議論をし、一時は何とか総合計画の中にのって、いよいよ着工できるか、手がつけられるのかというふうに思ってまいりました博物館の問題。博物館関係についてのいろいろな予算が出ているわけでありますけれども、収蔵庫の問題もあちこちにちらばっておりまして、その管理も大変な状況になっています。今の市の財政状況の中では、すぐに手がけることはできないから総合計画の中からこの問題も削除されて、取り上げられていないという実態になっている。博物館問題については、かなりの資料が既にあるし、藤沢市一市で難しい問題があるならば、広域行政という中でいろいろな角度から各担当部署で検討する課題にしてもいいのではないか。図書館が相互乗り入れしているように、博物館も広域行政の中で本格的に考えようではないか。湘南地区にきちっとした博物館があってしかるべきではないか。全部合わせれば茅ヶ崎市、寒川町を含めて60数万人にもなろうかという都市圏に、きちっとした博物館がないというのはいかがなものか、広域行政の問題として取り上げる考えはないかどうか。
◎飯島生涯学習課
主幹
博物館の件につきましては、2020の計画の中で公開型の保管施設の設備ということでお考えをいただいております。
これから市民の共有財産でありますこれまでに収集した資料の恒久保管を図るために、本格的な保管施設の建設設備を進めるものでございます。博物館準備も長期にわたっているため、市民ギャラリーの常設展示等でこれまでに収集した資料の一部を公開しておりましたけれども、より一層の資料の公開を充実させるために、今回の保管施設内に公開機能を備えるものを考えて、これから考えていきたいと思っております。
 2市1町、広域的な立場でというようなお考え、これにつきましては平成7年5月から平成9年の間におきまして湘南広域都市整備事務研究会内で調査検討いたしまして、困難ではないかというお答えをいただいております。その間茅ヶ崎市においては資料館が設置されました。寒川町では文化財の関係施設等もできております
平成13年 6月
定例会
◆河野顕子 議員 「博物館についての考え方について」
 博物館建設に対する市民要望は、10年以上も前からずっと続いて今日に至っている。財政的な見通しがつきにくい中、総合計画2020の中で具体的な形となって見えてはきた。しかし時代の変化は激しく、市民の博物館ニーズも多様化し、どのような博物館を建設するのが市民ニーズにこたえられるか、難しい問題だと思います。
 一方、博物館建設に向けて開設準備室が設けられ、資料の収集がかなり進んでいると。この資料の保存・活用の取り組みが大きな課題となってくる。博物館の重要性は、この資料の公開にある。博物館の建物ありきという従来型の発想から少し外れるかもしれませんが、市民は一日も早い資料の公開を望んでいますから、各地域にある既存の施設、例えば藤沢地域にある蔵などを借り、身近な資料の公開の場として活用させてもらうことなどはできないものでしょうか。また、藤沢市は過去に、広文堂の店蔵などのほか、農業や漁業に関する建物を解体保存していると思います。これらについても何らかの形で活用・保存できると思います。
◎市長(山本捷雄) 現在までの収集資料の保管について、元善行学校給食合同調理場の収蔵庫には考古資料や民俗資料、元北部学校給食合同調理場には民俗資料を、そしてまちづくり協会ビル内には、歴史資料や高橋コレクション等を初め、購入資料や制作資料を保管するなど、市内に3カ所の収蔵施設を持っている。そのほかに神奈川県立歴史博物館には、江の島関係の浮世絵などの貴重な資料の保管をお願いしております。
 収集資料の公開について、市民の共有財産でもあります収集資料は公開原則という考えのもとに、藤沢市の市民ギャラリーの常設展示室を中心に、資料紹介展や企画展などを順次開催しております。本年度につきましては「一遍聖絵をたどる」や、東海道宿駅制度400年を記念として「東海道と藤沢宿」などの展示会を予定しております。
 次に、博物館のあり方及び既存施設の利用について、博物館は資料の収集、保管、公開などの機能を生かした総合的な歴史学習の場として、全市的な拠点施設として考えております。各地にあります既存施設を利用して、歴史資料などに関する情報を提供することは、地域の方々の歴史学習の支援や文化財保護の啓発の場として有効な方策と考えております。しかし、既存施設を博物館として利用するには、構造面や施設設備面、そして運営管理などで多くの課題がある、このように考えております。また、現在教育委員会では、解体保存しております蔵や古民家は、そのもの自体が歴史資料でありまして、今後、復元をしていくということについては、これらの復元をし、資料館として活用できるかどうかということについて、建築費、あるいはランニングコスト等の財政状況を踏まえながら研究課題としてまいりたい、
平成13年 9月
定例会
◎教育長(中村喬) 本市では、旧教育文化研究所が、昭和40年代後半から50年代前半にかけまして民話についての調査を実施し、第1集から第3集の「藤沢の民話」として刊行物にまとめ、約330話の民話を記録・保存しております。幼児向けの絵本といたしまして、36話の昔話を収録した「ふじさわのむかしばなし」3巻と、民話劇のシナリオなどを刊行しております。、民間の出版社からも、一般に読みやすく整理・編集されました「藤沢のむかし話」などが刊行されております。
 なお、当時の聞き取り内容につきましては、一部録音テープに収録し、現在、博物館資料の一つであります民俗資料として保管をしております。
◎金井生涯学習部長 17題、手まり歌ですとか羽根つき歌ですとか17題、125件の童歌を記録・保存し、一部録音テープ化をいたしまして、博物館の資料として保管をいたしております。
◎市長(山本捷雄) 先人の歴史と文化を継承し、後世に伝えるため、本市の考古、民俗、歴史等の調査研究を進めるとともに、既に収集した資料の保存活用を図るため、資料整理、台帳の整理、修復、保存を行い、あわせて保管施設の整備に努めました。また、博物館資料を広く市民に紹介するため、博物館資料紹介展や企画展「江の島縁起絵巻」や「村岡北・藤沢の遺跡」を開催するとともに、「民家解体保存調査報告書」を刊行しました。
平成13年10月
行政改革等
特別委員会
◎笠井 企画部長 県におきましても、美術館あるいは大学あるいは水族館等、いろいろな観点でこのPFI方式を有効な手法として取り入れております。本市におきましても、このPFIにつきましては有効な手法として認識しておりまして、ただ、今回、実施計画5カ年を定めさせていただきましたが、5カ年の中で既に、手法としてのPFI方式と、それから市直接施行でやった場合との比較検討は、まだこれからという段階でございますので、総合計画の実施計画にのっております公共施設整備につきまして、すべての事業について一つの手法として、PFI方式と市直接施行とを比較検討していきたいと。そういう意味で、今回、行革の中では5カ年、手法としての検討を、必ず事業施行に当たっては検討するようにという意味で、PFI方式の検討というだけにとどめさせていただいた。
平成13年12月
民生常任委員会
◆今村 委員 今の流れでいいますと、あそこは島めぐり歴史博物館というテーマで、地区計画制度の網がかかっています。その辺との整合性というのは今の景観審でもあるんでしょうが、その辺のすり合わせはどうなったのか。
平成13年12月
文教常任委員会
◆松下 委員 この利用料金、藤沢市の場合には美術館がない中で、ここが唯一美術館的な役割を果たしているということですので、他市の美術館と比較した場合、この利用料がどういう位置にあるのか、幾つか例を引きながらお示しをいただきたい。
◎上田生涯学習課
主幹
他市の状況は、近隣の市町村では、茅ヶ崎、平塚、鎌倉市が美術館またはギャラリーを設けております。平米の単価で申し上げますと、本市の場合が、1平米当たり現行30.7円ほどの料金になろうかというふうに思います。茅ヶ崎市の場合は、駅前のギャラリー、これが1平米当たり68.2円。鎌倉市の場合は、これも1平米当たり68.4円。平塚市の場合は美術館の中に市民ギャラリーを設置されておるということで、ここは1平米当たり27.5円。
◆松下 委員 109団体の利用があって96団体の減免ということで、確率的にはほとんど減免で使われているという中で、利用料を払ってまであそこをお使いになるという――利用可能日数の関係もあるとは思いますけれども、なかなかおられないということで、何回かあそこに行って感じたことは、余りきれいではないな。照明も余り美術館らしくないな、壁もそんなに美術館ぽくないなという意味で、利用料をいただきながらあそこをお貸しするということについては一向に反対ではないわけで、むしろ減免の団体がこれだけある中で、むしろ利用料を払ってまで借りていただくといった部分がふえてきても、それは決して悪いことではないというふうに思っているんですが
◆河野 委員 例えば、ほかの自治体のギャラリーへ行きますと、必ずそういうスペースがあって、かなりの資料が置いてあるわけですね。やはりもうちょっとその辺は、管理はもちろんしていただかなければいけないんですけれども、逆に、そういう情報の提供を十分していただけるようなことには配慮していただきたいと思うんです。
 もう一歩進めれば、例えば何か催し物をしたときに、ビデオで解説をするとか。どこのギャラリーでも大抵やっていることなんですが、やはりそのくらいのことまで配慮をした、このギャラリーの――もう美術館ができないというか、何も各自治体でつくらなければいけないというものではないと思うんです。そういう中で、やはり市民が、それでも情報を得たい、あるいはそこで少し学びたいというようなことのできる配慮だけは、ぜひしていただきたいと思います
◎金井生涯学習部長 ギャラリー委員会の委員さんからも、そういった御意見をいただいています。
 実は、あそこの6階は藤沢市民にとっても一番身近な、便利な施設でございますから、入り口のロビー、また常設展示場、さらにはその奥の事務室、またその奥には会議室が二つあるわけです。その辺のスペースをより有効的に、生涯学習的に有効的に使うということで、現在、検討が始まりつつありますから、その中で、委員さんの今の御意見なども踏まえながら検討させていただきたい。
平成14年 2月
民生常任委員会
◎鈴木勤労市民課長 勤労市民課の方でやっている事業としましては、援助講座講師の方を新たに雇う形の中で4名、事業につきましては、環境保全農業確立調査事業は12名、それからインターネットの訪問指導事業は10名、それから商店街のホームページ作成事業としまして6名、それから道路政策の評価・基礎データ収集事業としまして25名、それから情報インストラクターの配置事業は56名、博物館の資料整備事業3名、これらにつきましては、国の方の基準の中で新たに雇うことを条件としたような形の中での補助が受けられるということになっております。
◆今村 委員 江の島というのは、歴史博物館という名前で地区計画の網がかかっているわけで、その辺の住民の地区計画制度に沿ったすり合わせというのはどういうふうになったのか。
平成14年 2月
定例会
◎笠井企画部長 本市収蔵の考古歴史等資料の検索や閲覧ができる博物館資料情報提供システムを構築。
 財源の内訳でございますが、地域イントラネット基盤施設整備事業は総務省の補助事業。事業費の合計は3億9,555万5,000円、小学校へのパソコン増設等ネットワーク整備、公民館施設予約、博物館資料情報提供、災害映像配信システム構築、これが地域イントラネットの方。この財源につきましては、3分の1はNTT貸付金のBタイプ、補助型の無利子貸付金となっておりまして、残りの部分は市債で対応させていただきます。博物館資料に関するデータの作成及び入力作業を進めます博物館資料整備事業、八つ目が、埋蔵文化財宝蔵地に関します資料を収集し、行政資料として公開可能なものとするための整理を行います埋蔵文化財宝蔵地資料整備事業、以上の8事業でございます。
平成14年 3月
文教常任委員会
◎小野学校教育部長 博物館資料情報提供システムでは、市の所蔵する考古・民俗・歴史資料などの検索や閲覧が可能となり、学校の事業や公民館事業に利用できるとともに、家庭からもインターネットを利用して見ることができるものです。
 これにより、市民の利便性の向上や生涯学習の充実を図るものです。
◎石渡生涯学習課
課長補佐
今回のイントラネットで、公民館の方には一応3台のパソコン等も配備されるわけですけれども、基本的には公民館予約システムということで、職員が情報を入力をしていくということを基本にしたいんですけれども、それ以外のパソコンについても、博物館情報なり、あるいは防災情報なり、あるいは公民館予約ということで、市民の方が見られるような形の検討もしたいんですけれども、公民館もいろいろ施設的に、例えばロビーが狭隘なところとかありますので、今ちょっと確約はできませんけれども、そういうような形の検討は、今、進めております。
平成14年 3月
総務常任委員会
◎笠井 企画部長 博物館資料情報提供システムでは、市の所蔵する考古、民俗、歴史資料などの検索や閲覧がパソコンで可能となり、学校の授業や公民館授業に利用できるとともに、家庭からもインターネットを利用して見ることができるもの。
◎須藤 情報統計課
主幹
教育文化センター等55校のインターネット環境整備、1億6,300万円ほどです。小学校55校への700台のパソコンの導入、1億6,700万円程度かかります。公民館の施設予約関係のシステムで2,000万円、博物館の資料情報提供の関係で2,800万円、災害映像配信関係で1億1,100万円程度、センターシステム、総合防災センターにサーバー類を置きますが、この関係が5,900万円程度、伝送路の関係、LANが900万円程度、これが構築費の内容でございます。
平成14年 3月
予算等
特別委員会
◆栗原義夫 委員 江の島は歴史と文化を持つ島ぐるみ博物館であることから、整備計画に対する基本的な考え方と留意点について、また整備計画の主な内容と、園内にある貴重な樹木と多くの椿への配慮についてお聞きいたします。
◎川口都市計画課
主幹
貴重な樹木や椿についての配慮について、特別天然記念物を初め、貴重な樹木につきましては保全に努めるとともに、園内には品種保全を含む椿が約280種類、800本あるとされておりますことから、既存の園路に沿って植栽されている椿につきましては、現状維持を基本として整備を行ってまいりたい。
◆栗原義夫 委員 建物を建てるにおいては、やはり江の島というのは、島ぐるみ博物館という位置づけをされている。自然に溶け込んだような建物を建てていただきたい、拍子もないような建物を計画はなさらないでいただきたい。
◎石渡計画建築部
参事
庭園の中の施設計画につきまして、自然と溶け込んだものにしてほしいということでございますが、江の島地区につきましては、御案内のとおり、平成2年から島ぐるみ野外博物館構想の中で、それぞれの建物についてのデザインコンセプトというのがすべて決まってございます。過去12年程度たつわけでございますが、その中で島全体の修景整備というのも一応終わったものと考えてございます。そのようなことから、江の島の島頂部計画につきましては、その集大成と言えるものではないかと思いますが、今回の施設計画のデザインにつきましては、江の島の町並みの景観形成のコンセプトは和風のイメージということになっておりますけれども、今回の庭園計画につきましては、4姉妹都市コーナーということで、各都市の特徴ある建物を建てていかなければならない等がございますので、和風のイメージというわけにはいきませんけれども、江の島の修景整備に溶け合った、それにふさわしいデザイン、色彩等について指導をしてまいりたいというふうに考えております。
◆木村栄子 委員 今度の江の島で丸ごと博物館構想というのがございますね。そういう発想を、藤沢市の丸ごと博物館、美術館まちづくり構想みたいなイメージというのを先ほど河野委員もおっしゃっていましたが、そういうものを生かしながら、一つのイメージを持ちながらの戦略を立てていくようなことというのは必要なんではないかな。江の島になると、やはり先ほど来から出ていますように、そこの修景、歴史をどうやって守りながら再整備していくかということが、かなりみんな心にとめながら質疑していますよね。この間のモール化事業は、そういうのが余り生かされていない。
◆杉下由輝 委員 博物館準備関係事務費ですけれども、博物館、いま一度ちょっと教えてほしいのは、建設予定の場所、また開館時期はいつか、あと調査研究、資料収集、整理保管を進めるとありますが、その予算の1,582万円ぐらい、その内訳。
◎水谷生涯学習課
主幹
博物館の建設につきましては、博物館というものの建設ではなくて、今回の総合計画2020の中で公開型保管施設の建設という中で、平成18年度完成を目途として計画を進めていくということになっています。
 建設場所につきましては、まだ未定でございます。
◆杉下由輝 委員 博物館の件なんですが、学芸員、この準備している、学芸員もたしか置いていろいろ資料の収集とか、そういうことをしているが、そこまで雇って、そして平成18年には完成予定で検討している、建設予定場所はまだ未定と。あと4年近くあるんですけれども、でも今、内訳を聞いて、修復等でかかると。もう一つは購入とあり。建てる規模によって、例えばもう購入して、いろいろなところから集めて、それで実際につくるのがすごく小さかったら入り切れないとかあると思うので、やはりも「まだ4年先」ではなくて「もう4年しかない」のかなと。ある程度、建てる場所とか規模とか、そういうものもそろそろ検討する時期ではないのかなと思う。
 昨年同僚の河野議員も、大きいものを建てるのではなくて、地域密着型ですかね、小さいところでもそういう形のスタイルでもいいんではないのかなと。大きい博物館を建てたらそれだけランニングコストもかかるわけですから、むだな借金コンクリートになる博物館は要らないですから、やはり身近に行けるような博物館というのも、そろそろ具体的にその規模というものを含めて検討すべき時期だと思うんですが。
◎水谷生涯学習課
主幹
今回の計画につきましては、大きなコンクリートのような、今ございます博物館というものではなくて、公開型保管施設といいまして、一応収蔵を基本としまして、その中に展示機能を持っていくということを第一義的に考えまして、今、博物館準備担当の方で民家を解体して持っています。民家も復元しまして、一つの博物館ゾーンというような考え方を持ってまいりたい。その復元しました民家の中に民俗資料等を展示して、有効活用を図っていきたいと考えて思います。
◎金井生涯学習部長 公開型保管施設という発想が出てまいりましたのは、これまで貴重な財源で貴重な資料を収集してきた。しかし、なかなか市民の前に公開ができない。博物館の建設については非常に状況も、なかなか厳しい状況があるという中で、現在、一遍上人ですとか、そういう貴重な資料は市外の保管ができる施設に預かっていただいているという実態もございますから、この総合計画の中では、まずそういうものをきっちりと保管ができる施設を建設をしたい。そして、こういう時期でもありますし、また博物館そのものの考え方も非常にあるわけですから、せっかく保管型の施設をつくるわけですから、その一部分に公開型の施設もつくろうという形の中で、この公開型保管施設という考え方が出ております。
◆河野顕子 委員 社会教育総務費の06−02市民ギャラリー事業費。30日美術館を昨年なさって大変好評だったというふうに伺っていますが、今後どのように展開をなさっていかれるのかお聞かせください。
 08文化財保護費。昨年もちょっと質問させていただきましたけれども、近藤邸の登録文化財の登録はその後どうなっておりますでしょうか。いつごろを考えていらっしゃるか。
 近藤邸というのは、今あそこにある位置が、図書館とか体育館と一体の中にあるわけですけれども、やはりこの活用される中で、図書館との連携活用というのをお考えいただけたら非常にあそこにある意義が大きくなるんではないかと思います。そのあたりのお考えはいかがかお聞かせください。
◎石渡生涯学習課
課長補佐
30日美術館の、今後どのように展開するのかということについて。
 市民の皆様に魅力ある美術作品の鑑賞の場を確保するということは大切だということで、今回初めて、美術館というものがない中で、また厳しい財政状況の中での初めての企画ということで、昨年の12月からことしの1月にかけて「藤沢市30日美術館〜今日の作家展〜」ということで開催をさせていただきました。
 実施に当たりましては、やはり市民の協力を得る中で開催をしていくということで実行委員会を立ち上げまして、その中でどういったものをやっていこうかというような議論もたくさん出た中で、第1回としては、「〜今日の作家展〜」ということで、藤沢を活動基盤とする7名の方の作品、また、片岡球子先生を初めとした賛助出品の方にも作品を提供いただきました。年末年始ということもあったんですけれども、大変多くの市民の方に御来場いただいて大変好評であったと考えております。
◎杉山生涯学習部
参事
近藤邸の国登録有形文化財の登録手続状況でございます。平成13年12月14日付で、市の教育長名で県の教育長あてに文化財登録原簿への登録手続についての意見書等の関係書類を添えて文化庁長官への申達依頼文書を送付いたしました。現在文化庁の方におきまして調査等を行って、手続を進めているものと伺っております。
 なお、登録された後の活用につきましては、現在関係部局等と検討を進めているところでございます。
◎金井生涯学習部長 30日美術館が展開をできたり、そういうところでの工夫と知恵を凝らしているつもりでございます。それは、何はともあれ生涯学習部職員のそれらに対する意識が高まってきている。
平成14年 6月
定例会
◆高橋八一 議員 地域活性化対策としての新設の道路沿いに道の駅を建設するという提案でございます。
 道の駅の建設は、その建設財源が、国土交通省と農林水産省の補助金であること、地場産の直売所が設置できること、博物館等も併設できること、すばらしい景観が保全できること、地域の中核的場所になることなど多くの利点があるだけに、今でも追及をしたい課題であります。
平成14年 9月
民生常任委員会
◆今村 委員 江の島というのは島ぐるみ博物館という地区計画制度をかぶせてあるわけですよ。
 だから、本来は管轄は都市計画課、ここが本当に江の島を観光資源、あるいは歴史的な島ぐるみ博物館として目標を持って今整備をしようとしているわけだから、その観点からいって、これはどうなんですかと聞きたいわけですよ。あのままでは、とてもじゃないけれども、あそこには行きたくない。
  ◎早川 助役 現実問題としまして島ぐるみ博物館構想は、どちらかというと陸上を中心とした江の島の振興策でございます。
平成14年 9月
決算特別委員会
◎近藤 観光課長 島の中のいろんな施設ごとの人数等については集計を持っております。例えば入り口の鶴太郎美術館に何人行って、そのうちの何人が岩屋まで行ってという形で全部足すわけにもいきませんので、1割程度伸びています。
◆今村 委員 江の島は何を生かして繰り返し来てよかったと言えるようなものにするのかということになりますと、江の島というのは島ぐるみ歴史博物館という構想を市が持っているわけですから、それをどういうふうに生かすのかということになると思うんです。幸いコッキングの遺跡も発掘されて、これも生かせるかもしれない。
◆木村 委員 ギャラリーは1.9倍で、申し込んでもどうせ当たらないから、やめておくわと、そういう声が潜在的にある。藤沢市に美術
館がない。私は、もう美術館でなくても、ギャラリーでいい
という言い方をしていいのかどうかがあるんですが。ただ、ギ
ャラリーの拡大をできないものか。
◎金井生涯学習部長 基本的には、ギャラリー施設が現状だけでの使い方という経過として考えてまいりましたところ、常設展示場を、30日美術館を突破口に、現在、鵠沼の文学展が大変盛況のうちに行われておりますが、その辺の手前のロビーとかも今後活用していこうということも踏まえ、生涯学習施設を有効活用しながら、助役からも創意工夫の中での生涯学習施設を活用した展示の検討の指示がございますので、早速そういう推進ができますように努力をしてまいりたいと思います。
◆真野 委員 30日美術館、非常にユニークな名前で、おもしろいと感じたんです。なぜ30日間かということ。多分、13年度が一番最初におやりになった事業じゃないかと思うんですけれども、何ゆえの30日間か。例えばどうして20日じゃなかったのか、その辺をお伺いしたいと思います。
  ◎齋藤 生涯学習部
参事
 何で30日美術館かという大変難しい質問なんですけれども、同じ展示内容を展示する場合に、大体1カ月ぐらいが最長でめどなのかなということもございます。
  ◆真野 委員 30日美術館といいますのは、そこに出展するグループや人はいわゆる美術愛好家の方たちとは違うと思うんですが、一般の美術愛好家の方が、写真展を開きたいとか、何かを開きたいとかというときに、30日美術館というテーマで開けるのか。そうじゃなくて、30日美術館というのは、藤沢美術何とかという会が、素人じゃない方たちの展示だったんですけれども、その辺の位置づけ、一般市民の方のる愛好家グループが参加できるのか。
  ◎齋藤 生涯学習部
参事
13年度の30日美術館の内容につきましては、今日の作家展というタイトルで開催をさせていただきました。一般の人ではなくて、実行委員会をつくって、その実行委員会の委員さんが推薦決定した作家につきまして、昨年度は18点、それから賛助出展といたしまして、片岡球子さんほか2名様の作品3点を展示した内容でございます。簡単に申し上げますと、ごく一般の方の作品展ということではなくて、より高度なレベルの高い作品をという視点で運営しております。
◆真野 委員  30日美術館、この間は初めてだったということで、市民の方も、このテーマ、名前に、どんな美術館かなというので大変関心を示したのではないかと思うんですけれども、第1回目ということで何人ぐらいの参加者があり、そしてどんな評判、評価を得られたのか。これからどういうものをやってほしいのかというようなことを教えていただきたいと思います。
◎齋藤 生涯学習部
参事
 13年度の30日美術館の入場者数は4,247人でございます。入場者の評価には、こういうすばらしい催し物をやってほしいということも、それほどでもなかったよという声もあります。いずれ全体的に総じて申し上げますと、やはり場所的にもいいところだし、今後もどしどし進めてほしいというのが声の大宗でございます。また、今後の計画は、平成14年度も、予算をお認めいただいてございますので、ただいま実行委員会をつくりまして協議をしているところでございまして、毎年実行委員会をつくり、それらの声を踏まえて運営をしていきたいというふうに思っております。
◆真野 委員  入場者の4,247人というのは、当初予測の中で、多いのか少ないのか、教えていただきたいと思います。それから、このくらい入るのではないかという予測といいますか、ある程度のことはあったと思うんですけれども、この人数が思ったより多かったのか、あるいは足りなかったのか、その辺のことをお答えいただきたいと思います。
 それで、次に14年度も計画があるということは、私は、市民ギャラリーが、美術館がなくても十分に機能するんではないかというふうに、この30日美術館を見まして思いました。ただ、私個人の意見としては、展示の仕方が、油絵がガラスケースの中に入ってしまって絵の具のタッチが見えなかったりとか、果たして絵を見るのにガラスケースの中でいいのかなという疑問も上がったりも、そういう思いもしていましたけれども、ここでいわゆる美術館がなくても、十分に美術館ができるんだよという事業をこれからぜひやっていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。人数のことだけ、多いか、少ないかみたいな。
◎金井生涯学習部長  当初、とにかく30日間ぐらいは市民の方に魅力あるそういう作品を鑑賞していただこうということで、30日美術館という形で始まりました。初めてでございましたので、人数については、ある程度の数字が集まらなければ継続性がなくなるなというところも踏まえながら、5,000人の目標を立てておりました。その結果、本年の実数の中で、先ほどの四千二百何がしという数字でございまして、この評価につきましては、1日当たりたしか145ぐらいの数字だと思いますが、これらは他で開催しております企画展などの数字と比較しても遜色はないというような形で、大変数字的にはまあまあの数字が出たかなと。したがいまして、これからはさらに絵画などに絞ることなく、とにかく実行委員会で、市民に魅力ある作品を鑑賞していただくための内容づくりをしていこう。そして、大変欲張りでございますが、他の美術館にないような中身を、創意と工夫を凝らしていきながら市民の皆さんに鑑賞していただこう。こういうところを趣旨にしております。
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