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第0291話 鵠沼文化人百選 その031 塚本智子

プロフィール

 塚本智子(つかもと ちえこ 1916-1968)は声楽家 メゾソプラノ 群馬県前橋市生まれ。
 【学歴】東京音楽学校卒
 木下保に師事し、本格的に声楽を学んだ。東京でのリサイタルを定期的に開催して音楽活動に専念し、高い評価を得ていた。NHK、民放のラジオに出演。シューベルト、シューマン、ウォルフのドイツ歌曲や山田耕筰等の日本歌曲を得意としてリサイタルで発表してきた。中でも「初恋」に心を惹かれ歌い続ける。一方、音楽教育にも力を入れ「さより会」を主催して多<の門下生を育てた。発表会には第一線で活躍する木下保、四谷文子、渡辺暁男、小林道夫の各氏ほか多くの賛助出演者を招いて本格的な音楽に親しんでもらうよう努力して来た。

鵠沼とのゆかり

 1930(昭和5)年頃、兄=茂(洋画家)の住む鵠沼新田(鵠沼橘2-13-1)に移り、この地で音楽スタジオを設けて音楽活動に専念した。1952(昭和27)年、藤沢市教育委員会の後援を得て結成された「湘南市民コール」の指導に当たって、今日の市民コールの基礎を築いた。このようにして、音楽を学び楽しむ多くの人々と接して、藤沢の芸術・文化の振興に力を尽くし貢献した。
 没後、鵠沼公民館において多くの門下生による「塚本智子追悼」演奏会がひらかれ、故人の業績が偲ばれた。
E-Mail:

鵠沼を語る会 副会長/鵠沼郷土資料展示室 運営委員 渡部 瞭

[参考文献]
  • 鵠沼を語る会:『鵠沼ゆかりの文化人』(2007)
 
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