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この千一話も4分の1を超えて、ようやく私が個人的に存じ上げている人物を紹介することになった。 塚本茂氏は私に絵の手ほどきをしてくださった方だし、氏の妹、塚本智子氏からはピアノの手ほどきを受けた(途中でやめたのでモノにはならなかったが)。茂氏の次男達君は私の中学・高校の同期生である。 プロフィール塚本 茂(つかもと しげる 1903-1983)は洋画家 湘南中學教諭 群馬県多野郡美土里村出身前橋中學校在学中、美術雑誌に掲載された中村彝の『エロシェンコの像』に出会い画家を志す。東京美術学校図画師範科に入学、学外では中村彝、牧野虎雄に師事した。卒業後、鵠沼へ移り、湘南中學(現湘南高校)の美術教師になる。教え子には、山下大五郎、石川滋彦などすぐれた画家を輩出している。1937年国際美術教育連盟主催の万国美術教育会議に日本代表として渡欧。戦後、湘南中學を去り、画業に専念、文展、国際美術会に出品。 2005年10月4日から11月6日まで第5回藤沢市30日美術館で「塚本茂展」が開催される。 鵠沼とのゆかり鵠沼橘2-13-2に大きな緑色の屋根が印象的なアトリエを構える。「塚本画塾」を開き、多くの若者を育てた。藤沢市美術家協会創立会員、藤沢市展の発足に尽力するなどもっぱら地域の美術教育および美術振興に力を注いだ。 |
E-Mail: |
鵠沼を語る会 副会長/鵠沼郷土資料展示室 運営委員 渡部 瞭 |
[参考文献]
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