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第0143話 大東の人形山車

大東集落

 大東は、地名が示すように鵠沼本村の東端に位置し、現在の本鵠沼一丁目にあたる。こぢんまりとした集落である。
 大東の明治初期の戸数は19戸と少なく、姓別では山口10戸、森井5戸、渡邊2戸、關根・高橋各1戸と、かなり姓が少ないのが特徴である。

大東の人形山車

 大東は、祭礼の人形山車参進では六番山車を務める。
 人形の楠木正成は鎧の上に陣羽織を着用し、烏帽子を被った立ち姿である。右手に采配を持ち、左手は前方斜めの上にかざしている。
 制作年代を示す記録が残っていないが、他と同様に明治20年代だと思われる。
 大東の人形山車の概要をまとめてみると、次のようなものである。
  • 進行順:六番
  • 形態:三層式素木造り
  • 人形:楠木正成
  • 総高:7.6m
  • 人形高:1.9m
  • 制作年:製作年不明
  • 技工師:浜野林蔵(林大工)
  • 彫刻師:一元安信、補手一元義夫
  • 人形師:福田屋人形店(本町)
  • 幕縫製:田安呉服店
E-Mail:

鵠沼を語る会 副会長/鵠沼郷土資料展示室 運営委員 渡部 瞭

[参考文献]
  • 伊藤節堂:「神明さまの祭り―鵠沼・皇大神宮の人形山車」『鵠沼』第12号(1983)
[参考サイト]
 
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