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第0266話 鵠沼文化人百選 その026 小穴隆一

プロフィール

 小穴隆一(おあな りゅういち 1894-1966)は洋画家 俳人(号:一遊亭) 長崎県生まれ。
 【学歴】太平洋画会研究所
 春陽会会員。中村不折門下。挿画を手がける。
1922年芥川龍之介をモデルに『白衣』を二科展に出品。『夜来の花』以降の芥川作品の装丁を手掛ける。芥川は死に際し子供たちへの遺書に「小穴隆一を父と思ヘ…」と書き、いかに小穴を信頼していたかが分る。小穴は彼のデスマスクを描いている。

鵠沼とのゆかり

 鵠沼海岸2-7東屋貸し別荘イ-2号に居住(1926-1927)した。同イ-4号に住んでいた芥川龍之介は小穴を誘って海岸へ蜃気楼を見に行く。小説『蜃気楼』の文中「O」とあるのは小穴のことである。

小穴隆一鵠沼関係年譜
西暦 和暦 記                     事
1926 大正15 7 13 洋画家=小穴隆一(1894-1966)、東屋に芥川龍之介を訪ねる
1926 大正15 7 東屋「イ-2号」に居住
1926 大正15 9 16 俳人=小澤碧童(1881-1941)、小穴隆一と芥川龍之介を見舞い、30日頃まで滞在
1927 昭和 2 2 28 東屋「イ-2号」を去り、東京田端へ転居
1948 昭和23 8 1 雑誌『小説界』8月号に『芥川竜之介と五十銭銀貨』掲載。小見出しに『鵠沼・鎌倉のころ』
E-Mail:

鵠沼を語る会 副会長/鵠沼郷土資料展示室 運営委員 渡部 瞭

[参考文献]
  • 鵠沼を語る会:『鵠沼ゆかりの文化人』(2007)
 
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