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川合玉堂川合玉堂(1873-1957)は明治時代から戦後まで活動した愛知県出身の日本画の大家である。第0129話でも紹介したが、玉堂は1901(明治34)年8月というから、28歳にして私塾「長流画塾」を主宰した頃だが、「對江館鵠沼」に滞在し、『清風涼波』という絵巻物を制作した。 全7場面からなる絵巻物で、当時の滞在型海水浴の様子が克明に描かれ、風俗を知る上でも貴重な史料となっている。 この作品は、現在岐阜県美術館が所蔵しているが、もし、藤沢市に美術館ができたら、真っ先にコレクションして欲しい作品の一つである。繰り返し書くが、藤沢市は公立美術館も博物館もない、全国唯一の40万都市である。 絵巻物『清風涼波』
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