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大鋸の旅籠「大鈴木」を移築1886(明治19)年、鵠沼海岸海水浴場が開かれることになり、三觜小三郎・川上九兵衛・加藤徳右衛門らが、鵠沼海岸に藤沢宿大鋸の旅籠「大鈴木」を移築し、翌年「鵠沼館」として開館したとある。この3人はどういう人物だったのか。
最初の旅館「鵠沼館」こうして1887(明治20)年に鵠沼村初の旅館、「鵠沼館」が開業する。場所は現在の鵠沼海岸2-11。「ニューマンション」のあたりである。読みは「こうしょうかん」が一般的だが、「くげぬまかん」とルビを振った書物もある。ここに伊東將行・三觜直吉が職を得たとある。伊東將行については前項で述べた。三觜直吉とは、三觜小三郎・まき夫妻の長女(一人っ子だったらしい)=ふきの夫で、寒川宮山の金子家より入婿した。 同館は日清戦争の送還患者転地療養施設として指定されたりした。明治時代いっぱいの記録は見られるが、大正時代に入ってからの記録は見つからない。大正に入って早々に廃業したと思われる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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