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第0329話 川口村→片瀬町

片瀬地区の行政区画変遷

 現在、鵠沼地区の東側は境川(下流の呼称は片瀬川)を境に片瀬地区となる。南部では川筋から離れて直線的な境界線が、鵠沼松が岡一丁目・鵠沼海岸一丁目と片瀬海岸三丁目との間に引かれているが、ここは江戸時代までの片瀬川河口部の流路だった。
 この境界線は、古くから高座郡と鎌倉郡の郡境線であり、それは戦後の1947(昭和22)年4月1日に片瀬町が藤沢市に吸収合併されるまで続いていた。
 かつては、江戸時代以前から陸側の片瀬村と島嶼部の江島村に分かれていたが、1889(明治22)年4月1日の町村制施行時に合併して鎌倉郡川口村に統一された。
 川口村は1933(昭和8)年4月1日に町制を敷いたときに川口町とせずに鎌倉郡片瀬町と称した。
 これが先述の1947(昭和22)年4月1日に藤沢市に吸収合併されるまでの14年間続いたのである。
片瀬地区の行政区画上の歩み    
西暦 和暦 記                        事
1868 明治 1     鎌倉郡片瀬村・江島村、明治維新により一旦韮山県に所属し、11月、神奈川県となる
1871 明治 4 11 14 鎌倉郡、神奈川県に属することが確定
1878 明治11     郡区町村編制法により行政区画としての鎌倉郡が編成され、片瀬村と江島村が含まれる
1889 明治22 4 1 町村制施行により、片瀬村と江島村が合併し鎌倉郡川口村となる
1933 昭和 8 4 1 川口村が町制施行し鎌倉郡片瀬町となる
1947 昭和22 4 1 鎌倉郡片瀬町、藤沢市へ編入合併される
1965 昭和40 1 1 片瀬地区と鵠沼地区の境界線変更。江ノ島電鉄線以西が鵠沼藤が谷四丁目になる
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鵠沼を語る会 副会長/鵠沼郷土資料展示室 運営委員 渡部 瞭

[参考文献]
  • 藤沢市:『藤沢市史』第6巻(1977)
 
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