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第0325話 湘南中學校歌

作詞:北原白秋/作曲:山田耕筰

 『湘友会(県立湘南高等学校同窓会)』のホームページには、校歌制定の経緯について、詳細な記述が掲載されている。以下、それを引用してみる。 

校歌制定

 湘南高校の校歌は、学校創立12 年目の1933 年(昭和8年)2月、作詞 北原白秋、作曲 山田耕筰の両氏により作られました。
 創立からおよそ10 年の間は、式日などにも校歌は歌われていませんでした。ただ、1924 年(大正13 年)10 月に、最初の運動会が開かれた時、校歌・応援歌を作ろうと言うので生徒から歌詞を募集し、教諭が作曲した応援歌を、校歌代わりに歌っていました。やがて、創立10 周年を迎え、校風もようやく確立されるに及んで、校歌制定に踏み切り、白羽の矢を立てたのが、作詞は当代一流の詩人北原白秋氏、作曲はこれまた一流の山田耕筰氏でした。
 白秋先生は、工場もなく人家もまばらな学校の周辺を漫歩されました。雲雀あがる一面の麦畑、南には澎湃たる相模灘があり、西に秀麗の富士を仰ぐこの校舎、師弟相和し、松の如き正しさと気品を持って自由な研学を誇り、立身報国を旨とする校是など、歌詞には細かな配慮が払われています。校歌なので、「城ヶ島の雨」のような情緒はうかがえませんが、校歌としてはまさに天下一、実に見事なでき栄えでした。作詞北原、作曲山田両先生は多くの学校の校歌を創られましたが、湘南の校歌はそれらの中でも秀逸と言われています。
 この校歌はあらゆる催しで歌われ、戦後、高等学校に改められた今日でも、一字一句たりとも変更せずに、原文のまま、なお、変わることなく、そしてまた、これから後も永遠に歌い続けられることでしょう。
九州柳川市にある「北原白秋記念館」には、白秋先生の孫の北原ルミさん(65 回)揮毫による湘南高校校歌の額が掲出されています。

    校   歌
         北原白秋・作歌

  一
秀麗の富士を 高く
西に仰ぐ この丘
巍々たり 我が校
風も薫れり
晴明 ここに学ぶ
我等
眉わかく 常に純なり
天与の稟質 磨け我と
開けよこの窓 すべて光らむ

   二
湘南の空は 広く
雲雀あがる この庭
集へよ 我が師と
声は和したり
協同 ここに励む
我等
松蒼く 人は正なり
自由の研学 思え知徳
務めよ普く 絶えず求めむ

   三
膨湃と満つる 潮は
相模灘ぞ この海
騰げよや 我が士気
波も頻吹けり
剛健ここに勢ふ
我等
立身報国 期せよ友よ
響かせかの雲 友に興らむ
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鵠沼を語る會 副會長/鵠沼郷土資料展示室 運営委員 渡部 瞭

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